人間関係が原因で仕事行きたくない人へアドバイス

仕事を辞めたい理由

人間関係で仕事を辞めてよいのか?

退職理由の3TOP

様々な調査結果を見ると退職理由の大半は「人間関係」「給料」「労働時間」です。つまり人間関係で仕事をやめるのは、割と一般的なこととも言えます。

退職理由男性女性
仕事内容10.4%10.0%
適性・能力10.8%9.7%
人間関係19.4%25.7%
会社の将来15.7%6.6%
給料20.8%17.0%
労働時間18.3%22.4%
結婚0.9%4.4%
出産・育児1.1%2.7%
介護2.4%1.5%
厚生労働省の調査結果から、自己都合退職のみで再計算

特に女性では退職理由の1位が人間関係となっており、男性でも2位。さらに男性でも25-34歳で見ると人間関係が退職理由の1位になっています。

人間関係で仕事を辞めたいと思うのは、一般的なことであることが分かりますね。

悩みの8-9割は人間関係

そもそも人間の悩みの大半は人間関係とも言われています。「嫌われる勇気」という本で有名なアドラー博士は「人間の悩みはすべて人間関係」と言い切っているほどです。

「あの人に嫌われているのでは」「言い方がキツイ」「馬鹿にされている感じがする」等、様々なケースや感じ方がありますが、「自身が会社で評価されていない」というのも人が人を評価しているので人間関係の一部です。

もっと言えば「なぜあの人はあんなに給料もらっているんだ!」というのも、他者との比較という枠組みでは人間関係の悩みとも取れます。

辞めた方がいい3パターン

ハラスメント行為がある

セクハラ、パワハラ等が発生しているにもかかわらず、その人に対して周りも何も言わないという状態は危険な兆候なので辞めることを考えましょう。

人事に相談して一時的に解決が見込めるかもしれませんが、そもそも会社としてそのような体質になっている可能性があります。

どちらにせよ我慢し続けるのは心身に悪影響を及ぼしてしまうので、辞めるか抗議するかの行動を早めに起こした方が賢明です。

社風と合わない

言い換えれば会社のノリと合わないケースです。自分のプライベートを大切にしたい人からすれば、毎週飲み会や土日のフットサルは面倒。かと言って断ると雰囲気が悪くなったり、無駄に心配されて気まずい。

一方で会社メンバーで仲良くやりたい人からすれば、私語はほぼなく静まり返ったオフィスで、淡々と仕事だけこなして帰るのは息が詰まることでしょう。

他にも「残業してでも全力で業界1位を取りに行く」というノリの会社で毎日定時上がりするのはお互いに「アレ?」となりますし、「最低限の業務をこなして定時に上がりましょう」というノリの会社で新規事業の企画書をバンバン出しても浮くことになるでしょう。

入社前にご自身か採用担当が「社風と合わないかも」と気づければよいのですが、お互いが全てを見せられるわけではないですし、部署によってノリが違ったりもするので、合わないなと思ったらお互いのために転職を考えましょう

他にも嫌な部分がある

人間関係も良くないうえに「給料が良くない」「仕事内容が楽しくない」「労働時間が長い」など他の不満もある場合は、無理して我慢せずに辞める選択肢を本気で考えましょう。

この我慢している状態でこの先5年、10年と働き続けることをイメージできるでしょうか?いつかは辞めると考えているのなら、早めの方が良いです。

もちろん完璧な職場に入れるとは限りませんので、個人的には

  • 労働時間が短い職場に転職して
  • 副業しながら働き
  • いつ辞めてもお金に困らない

上記の状態になると面倒な人間関係に巻き込まれても副業があるので「この会社で出世する必要ないし」とか「明日にでもやめられるし」とかなり心の余裕が出るのでおすすめです。

辞められない時の状況別対処法

異動を申し出る

とはいえ辞めるにしても準備が必要ですし、そもそも人間関係さえ問題なければ今の会社を辞めようとは思わないケースもあるでしょう。

その場合取れる選択肢としてはまずは部署やチームの異動要望を出すことです。直属の上司に相談するのが一番手っ取り早いですが、そもそもその上司が苦手ということであれば人事に。小規模の会社であれば社長に。

注意したいのは「○○さんが無理で」みたいな形で相談してしまうと変な噂となってややこしくなったり「当事者同士で話し合いの場を」的な形で、面倒な事になりかねません。

なので言い方はあくまで「仕事内容を変えたい」「新たなことにチャレンジしたい」という前向きな方向性で伝えるのが大切です。

距離を置いて諦める

  • 「あの人に嫌われてるかも」→「嫌われてるっぽいけどまあいいや」
  • 「あの人が自分に冷たい」→「近づかなければ別にいいや」
  • 「嫌味を言ってくる」→「そうゆう特性の生き物だからしょうがない」

人は期待を裏切られたときに傷つきます。「嫌われてるかも」の裏に隠れている期待は「嫌われていない可能性もある」ということです。そしてその期待を捨てれば心が楽になります。

「嫌味を言ってくる」の裏に隠れている期待は「普通の大人は嫌味を面と向かって言わない」です。その期待を捨てましょう。犬が吠えるのと同じように、その人は嫌味を言う生き物として諦めて距離を置きます。

みんなに好かれる、みんなにリスペクトされるのは不可能と割り切って諦めることも肝心です。

あえて距離を縮めてみる

「なんか怖い」「なんか感じ悪い」という人でも案外喋りかけてみると、割と笑顔で答えてくれるパターンも多いです。なぜなら他の人から見ても「なんか怖い」と思われているので、話しかけてくれる人が貴重だから。

いきなりがっつり話し込もうとするのではなく、コンビニで買ったおやつを見て「それ美味しいですよね」とか業務とは関係のない一言をかけるところから始めてみましょう。

「喋ってみると案外悪い人じゃない」ケースは結構あるので試してみる価値はあります。ただ期待を裏切られると人は傷つくので、何回か話しかけてもダメそうならサッと諦めることも肝心です。

退職時の伝え方

前向きな理由で伝える

「人間関係が良くないため辞めます」と伝えてしまうと「誰と合わなかった?」「話し合いの場を設けます」みたいな形になり、ややこしくなってしまう可能性が高いので、あくまで前向きな理由を持って辞めましょう

仮にモンスターのような社員がいて、自分だけが辞めて残されたメンバーが可哀そうと思うなら、退職届が受理されてから然るべき人にやんわり伝えましょう。

「私が辞めた理由とは別なんですが、しがらみがなくなった私から言うと○○さんがちょっと部署内でネックになってそうです」みたいな形で伝えて、あとは会社の判断にゆだねましょう。

他人に振り回されずに働く方法

フリーランスが最強

フリーランスなら誰と働くか、もしくは誰とも働かず一人でやるか、すべての決定権と責任を自分で持つので他人に振り回されずに働くには最高の環境です。

もちろん転職ではなくフリーランスになりましょうということではなく、人生の選択肢として常に持っておいて欲しいです。

フリーランスとして働くにはスキルが必要ですが、スキルアップの仕方は2つしかありません。

  • 本業でスキルをつける
  • 本業以外でスキルをつける

転職先でスキルアップが難しければなるべく拘束時間の少なくして、本業後に勉強や副業の時間を作る必要があります。

副業があると心に余裕が出る

「嫌だと思ったらいつでも辞められる」という状況にあると、かなり心に余裕ができます。「人間関係で悩んでいる」という場合に同時に発生している問題は「しかし会社を簡単には辞められない」ということです。

なぜ辞められないかと言えば「次の仕事が見つからない」「いま辞めたら収入がない」から。だからこの先もこの地獄が続くと考えて悩みが深刻化します。

しかし副業が軌道に乗っていて「今すぐ辞めても仕事や収入に困らない」という状況なら、「限界を迎える前に辞められるから大丈夫」とかなり心に余裕ができますね。また副業自体も一人で完結できるものもあるので、副業で人間関係に悩むことはないでしょう。

どうしても会社など組織で働くと人間関係の問題はつきものですし、給与に依存すると「嫌だから辞める」がなかなかできないので、転職だけでは解決できません。

職場の人間関係に疲れた方は是非「副業→フリーランス」を視野に入れながら、転職を考えるのがおすすめです。

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